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魚皮の鞣しとは、魚革として最終利用できるようにそして耐久性を持たせるように魚皮を加工処理することです。原料皮としては主にタラ科の淡水魚カワメンタイの魚皮を使っています。
魚皮を加工処理する工程にはほぼ20もの作業工程があり、数週間の期間を要します。
魚皮を加工処理する工程にはほぼ20もの作業工程があり、数週間の期間を要します。
冷凍処理済みの原料皮を魚の加工業者、流通業者、漁師から直接入手します。原料皮は入手段階で品質的に一級品であることが絶対必要です。
冷凍処理された原料皮を解凍後、原料皮を開いて、丁寧に洗浄します。この工程が最も手間がかかる作業工程です。
丁寧に洗浄後、魚皮を石灰漬けにします。この作業工程で魚皮の不純物を分解除去します。この後、ブラシで鱗を取り除くことができます。(魚皮表面の白い斑点は真皮に埋伏していた鱗がはがれた痕跡です。)
何度もすすぎを繰り返した後、魚皮を酸性溶液中に浸漬し、鞣し加工を容易にするためにpH値を下げます。
鞣し剤としては自然素材の植物タンニンのみを使用しています。植物タンニン鞣し革は、耐久性があり、美しい茶褐色を呈し、手触りもよいという特徴があります。
鞣し加工の後、さらに油脂を用いて加脂し、魚皮を乾燥し、柔軟性を与えます。
最終工程では、魚皮はエマルション溶液で最終処理し、皺を除くため引き伸ばしたら、魚革として完成します。